舞台上での立ち方と舞台効果の使い方「ステージマジックの手順構築その10」

手品論

はじめに

ステージマジックの手品論を連載してから10日目です。

ここで紹介する理論は私の手品に対する考え方を大きく変えた「児嶋達」の理論を私なりに噛み砕いて文章化したものです。

この理論は個人的な考えであり、みなさんにはこれを元に、時には批判的に構築して頂きたいと思います。

舞台上での立ち方

今回は立ち方のお話をしましょう。

立ち方には大きく分けて二つのスタイルがあると考えています。

一つはオープンスタイル、足を広げて立つスタイルです。
この派生形で広げた方の足を曲げるというスタイルや伸ばした足の裏を見せるスタイルも最近流行っています。

そしてもう一つがクローズスタイル、こちらは足を閉じるスタイルですね。
この派生形として足をクロスさせるスタイルなどもあります。

立ち方もMtや衣装同様、キャラクターや世界観に合わせて試行錯誤してみてください。

立ち方を意識している方は、近年多い気がします。

しかし、しゃがみ方は雑な方が多いです。

これはものを落としてしまうという不測の事態での心理状態の不安定さからくるものでしょう。
こちらも立ち方同様、慣れましょう。しゃがむ時は半身になってください。

さて、舞台空間ですが、広く使った方が良い場合とそうでない場合があります。

いわゆるしっとり系、静のアクト、と呼ばれるものは動かない方がよいでしょう。
ネタや現象をしっかり見せたいからです。

逆に舞台空間を広く使いたい人ならば、徹底的に使ったほうがよいでしょう。
舞台のヘリまで、下手や上手のはじからはじまで、舞台上の場合は動き過ぎということはありません。

動けば動くほど、緩急の付く演技になりやすいです。
是非試してみてください。

照明効果、幕効果の使い方

照明効果、幕効果についてお話します。

基本的に、スタッフにミスられるのは演者のせいです。

ミスられる原因は、演者がスタッフに適切に説明をしていない場合や、
必要以上に照明効果を多用してスタッフを混乱させる場合がほとんどです。

照明効果、幕効果には二つの視点があります。機能的に必要な場合とそうでない場合です。

前者は見えない糸やグロー(光りもの)系の手順の場合です。基本的には幕の方が手品は見やすいです。

演出の都合やブラックアートを使っていないというアピールといった目的がないならば幕を使ったほうが安定します。

同じ理由でピンと全照以外使わないことをお勧めします。

サスからピンカットインをする場合は切り替わりの瞬間に視界からネタが飛んでしまい見えなくなります。

ですので現象きっかけの切り替わりはあり得ないです。

サスからピンカットインする瞬間は観客は何も見えないのですから、そこで現象を起こしても意味がありませんよね。

ピンのみから全照であれば大丈夫です。
ピンがついているのは変わらないのでネタが飛ぶことはありません。

演技中に照明を変えるという演出方法があります。
例えばピンのみから全照といったものがありますが、照明を変えるきっかけは基本的にはアピールタイミングです。

これはスタッフが分かりやすいという理由だけではありません。
アピールと同時に照明を変えると拍手が大きくなるからです。

前述の通り、観客は現象ではなくアピールにより共感します。
その気持ちを大きくする効果があるのはこのアピールタイミングということです。

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