マジックにおけるルーティンの考え方|手品を構成する6つの要素

手品論

「ルーティンをどう組めばいいか分からない」

こんな風に思ったことはありませんか?

自分のルーティンを考えるのはいいことですが、基本的な考え方を知らずに組んでしまうとあとで大変なことになります。

そこで今回は私なりのルーティンの考え方について紹介したいと思います。

ステージマジックを構成する6つの要素

ルーティンを考える際に、まずはステージマジックを構成する6つの要素を知っておく必要があります。

その要素とは、テーマ、キャラクター、衣装、Mt(マジックテーブル)、曲、現象の6つです。

最終的にはこれらの要素を全て考えなければいけません。

しかし、最初は一つの要素から考え始めるので構いません。

一つの要素をある程度考えたら、それを元に他の要素を決めていけば良いのです。

では6つの要素を一つ一つ説明していきます。

テーマ

ここで言うテーマとは、演技全体の大まかな筋書きや設定といったものです。

テーマを最初に決めてしまえば、始まり方やオチなども決めやすいですし、他の5要素は悩まずも自然と決まってくるのではないでしょうか?

具体例をあげると

「皿洗いから億万長者になる」

「冴えない男が最終的に美女と結婚する」

などです。

ここで一つ注意しておきたいのが、テーマはシンプルなものであるべきということです。

時間が限られていて、セリフを言わない形態のマジックでは、詳細な設定まで観客に伝えることはできません。

あなたの考えるテーマを一言で言い表せるぐらいシンプルなものが良いでしょう。

キャラクター

キャラクターを決めるということは、あなたが観客からどのように見てもらいたいか決めるということです。

あなた自身が舞台上で何を演じたいのか考える必要があります。

例をあげると
美容師、画家、医師、警察官、泥棒、サラリーマン、ホームレス・・・・
などといったように数え切れないほどたくさん出てきます。

職業をベースに考えるとたくさんアイデアが浮かんでくるのではないでしょうか

そしてその演じたいキャラクターの設定を決めていきます。

そのキャラクターは今まで何をしてきたか?
体つき、服装、性格は?
表現したいことは何か?
これから何をしたいのか?

などの設定を決めていくと、あなたががどういった身振りや動き方、表情、衣装をすればいいのか見えてきます。

衣装

衣装はあなたのテーマやキャラクターを表すのにもっとも効果的な手段です。

「この衣装で舞台に立ちたい」

というように、衣装が目的となっても良いでしょう。そこから他の要素を決めればいいのですから。

衣装を選ぶ際に重要なのはオリジナリティです。
他のマジシャンと同じような衣装は避けた方が賢明でしょう。

また舞台上で小さいモノ(マニュピレーション)を扱うのであれば、出来るだけ明るい色のモノを使いましょう。
そしてその場合の衣装は暗い色であるべきです。
これは小さいモノを観客に見せやすくするためです。

衣装の選び方に関しては、ネットで検索するのでも良いですし、ファッション雑誌などからインスピレーションを受けるのも良いでしょう。

Mt(マジックテーブル)

Mtもあなたの世界観を観客に理解してもらうために重要な役割を果たします。

しかしMtを軽視しがちなマジシャンを多く見受けられます。

曲や技術、衣装には時間をかけてる一方で、Mtをおろそかにしてはいないでしょうか?

よくあるのがただの黒い箱だったり、骨組みに黒い布を巻いただけのMtです。

これはよく考えた結果でしょうか?
本当にそれはあなたの演技のテーマに適していますか?
その黒い物体は観客から見て本当に必要なのでしょうか?

考えることはたくさんありますよね。

そして特別な理由がなければMtはスマートであるべきです。

極端に大きいMtは観客に違和感を抱かせてしまいます。

「あの中に人が入っているのではないか?」

といった具合です。

このように余計な疑惑をなくすためにMtはスリムでコンパクトなものにしましょう。

曲に関しては有名なものを使わないようにしましょう。
ほとんどの人が知らないような曲を選ぶのをオススメします。

なぜなら知っている曲が流れると、その曲の背景知識を思い出してしまいます。
そしてあなたの演技を見るのに集中できなくなります。

逆にその背景知識がプラスに働いて、あなたの表現したい演技を伝えやすくなる場合もあります。

しかしそのケースは少ないので、あなたのマジック歴が浅いのであれば曲はほとんどの人が知らないような曲を選びましょう。

選び方に関しては、映画で使われてる音楽から選ぶのをオススメします。

なぜなら映画で使われている音楽は、たくさんのお金をかけて作られていてクオリティの高いものが多いからです。

曲について悩んでいるのであれば、ぜひネットで映画のカテゴリーあたりを調べてみてください。

現象

現象を決める際に頭に入れておきたいのは、現象を起こす手段はあとで考えれば良いということです。

現象を起こす手段はいくらでもありますし、
マジックを起こすための手段を先に考えてしまうと、選択肢が限られてしまいます。

ですので、まずは「どういった現象を起こしたいのか」、「現象を起こす順番はどうするか」などを考えましょう。

そしてある程度、現象が決まった段階でその実現方法を考えます。

実現方法を決める段階では、プロのレクチャー動画やネットでの検索、マジック経験豊富な人に相談などをしてみましょう。
何かいいアイデアが見つかるはずです。

そして自然かつシンプルに現象を起こせるのが大前提です。
少しでもマジシャンが頑張っている雰囲気を出してしまうと、観客にも伝わってしまいます。

ですので、現象を起こすための練習をするときには

「このマジックは本当に練習すれば自然にできるのか?」

ということを常に考える必要があります。

いくら練習しても自然かつシンプルに現象が起こせないのであれば手段を変えるか、その現象を諦めるのかを考えなければいけません。

6つの要素が決まった後は練習と改善を繰り返す

先ほど紹介した6つの要素がある程度決まれば、材料を調達して一連の流れを通してみましょう。
なるべくたくさんの人に見てもらってください。

最初はうまくいかないのが当たり前です。
通してみて他人から意見をもらいましょう。

そして課題を明確にしてそれを一つ一つ潰していきます。
課題を克服した段階でもう一回通して、また別の課題を見つけてそれを一つ一つ潰してまた通す・・・

このようなプロセスを繰り返していくことでルーティンが出来上がっていきます。

重要なのはたくさんの人に見てもらうことです。

「まだクオリティが高くないから人前で通せない」
などと言っていてはいつまでも上手くなりません。

最初は誰だって下手なのですから見てくれる人たちの前で積極的に通して意見を貰ってください。

それが一番の近道です。

まとめ

いかがでしたか?

今回は「マジックにおけるルーティンの考え方」について紹介しました。

ルーティンを考えることは、楽しいものです。

ルーティン構築の考えは人によって様々ですが、まずは他人の考え方に従って型を作ってみましょう。
慣れてきたらあなたなりのルーティン構築論を考える、いわゆる型破りをしていけばいいのです。

ぜひ参考にしてみてください。

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