「ルーティンの組み方が分からない」
こんな風に思ったことはありませんか?
ルーティンの組み方は何が正しいかなんて分かりませんよね。
そこで今回は「マジックにおける基本的なルーティンの組み方」について紹介します。
起承転結に当てはめて考える
ルーティンの組み方について悩んでいるのであれば、
既存のテンプレートに現象を当てはめることをオススメします。
ところであなたは「起承転結」という言葉をご存知でしょうか?
「起承転結」はよく物語を作る際に使われるのですが、マジックのルーティンでも応用が効きます。
ここではマジックのルーティンを「起承転結」に当てはめて考えていきたいと思います。
起承転結とは?
起承転結の考え方は下記のようになります。
起承転結を図で表すとこのような感じになると思います。
(縦軸が「演技の盛り上がり度合い」、横軸が「演技の経過時間」を表しています。)
実際に現象を当てはめていく
先ほどの紹介した起承転結の図は実際のマジックと少し異なります。
実際のマジックの場合だと下記のようになると思います。
ルーティーンを作る際に大切にしてほしいのがこの「波」です。
この盛り上がっている部分に大きな現象を当てはめていきます。
「落ちパート」と書いてある場所が起承転結でいうと「転」の部分です。
この「転」の部分ではこの後の大技を引き立たせるために、盛り上がりをあえて落とします。
そして最後の「結」の大技で観客を最大限に盛り上げ、そのまま演技を締めくくります。
ここで重要になってくるのは「曲選び」です。
この起承転結を元にしたルーティンでは曲選びは最も大切な要素になってきます。
この波に当てはまる様な曲を使ってください。
特に最後の大きい出っ張っている場所での大技、その前の落ちる箇所。
この部分を大切に曲を探してください。
曲を決めたら、一番の大技を最後の「結」の部分に当てはめます。
その次に、大技をする前の「転」の部分に意外性のある現象、異なった雰囲気の演技を当てはめます。
最後に、やりたい技たちを小さく出っ張っているところ(①〜④)に当てはめていきます。
組んだルーティンに一手間加える
これでルーティンの組み方を理解できたかと思います。
次はこの組んだルーティンに幅を持たせるために一手間加えていきたいと思います。
現象に多様性を持たせる
組んだルーティンの現象に「多様性」を持たせてあげましょう。
ここでいう「多様性」とは現象の種類です。
現象の主な種類をあげると、出現、消失、移動、変化、貫通、復活などがあります。
自分で組んだルーティンの現象を見返してみましょう。
出現現象ばかりになっていたりしませんか?
もしそうであれば消失現象や変化現象などを加えてみましょう。
他の種類の現象を起こす手段が思いつかないのであれば、
ネットでの検索やプロのレクチャーDVD、経験のあるマジシャンからアイデアをもらうなどしてみましょう。
きっといいアイデアが思い浮かぶはずです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「起承転結に当てはめたルーティンの組み方」について紹介しました。
これでルーティンを組み方について少しは理解できたのではないかと思います。
マジック歴が浅くてルーティンの組み方が分からないのであれば、このような既存のテンプレートに現象を当てはめていくことをオススメします。
ルーティン作りを試行錯誤していく過程で慣れてきたら、自分なりの考えを持ってルーティンを組んでいけば良いのです。
ぜひ参考にしてみてください。
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